武蔵野東学園広報 第42号    平成25年(2013年)9月27日発行

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教育センター

  季節特別プログラム(サマー)

 第1回目が8月2日~6日、第2回目が8月10日~14日の日程で、サマープログラムを実施しました。受講者は1・2回合わせて129組でした。遠方の方が参加しやすいようにと企画されたプログラムということもあり、岩手県、宮城県、三重県、滋賀県、福岡県などにお住まいの方々やドイツ、フランス、香港など海外からも一時帰国して受講される方々もいました。
 幼児は、製作活動に加えて、基礎的な認知力をつけるために鉛筆を使って学習する時間を設けました。小学生は「電話」「旅行計画の立て方」、中学生は「身だしなみやマナー」など、日常生活に必要な内容を将来の自立を意識して学習しました。また学習以外にも、ソーシャルスキルや合同体育など楽しい活動を多く取り入れました。保護者の方々からは「期待以上の内容と先生方のレベルの高さ、何かお願いした時のフィードバックの早さ、連携の良さに日本にもこんなに素晴らしいセンターがあったのかという感動とともに、早く出会いたかったという思いでいっぱいです」「普段の学校での生活よりも我が子はここまでできるんだと実感しました」などの感想をいただきました。

幼児「マラカスづくり」

小学生「電話のかけ方」

幼児「合同活動」

中学生「ステンドグラス」
 SST教室・体育教室・アート教室での新たな取り組み   

 SST教室は、本年度より小学1年生から6年生までを2学年ずつ3つのクラスとして、学年に応じたソーシャルスキルを高めるための目標を定めて活動しています。
 体育教室では、プレイルームの壁にホールドを取り付けボルダリングの活動を新たに取り入れました。体に力を入れてしがみつく、体の動かし方の運動プランを立てる、空間の認知を高めることを目的に行っています。
 アート教室では、学園OBの保護者の協力を得て、藍染めに挑戦しました。藍の葉をミキサーにかけ、絞り出した青汁に絹の布を縛ってつけたあと水洗いして干して完成です。色落ちしないためには1年くらい使用することを我慢しなくてはいけませんが、子どもたちはその日を楽しみに大切に持ち帰っていました。

 (画像: 左 藍染めの作品 右 ボルダリング)

 保護者勉強会

 4月19日と6月27日に保護者勉強会を実施しました。4月は、1年の初めということで「武蔵野東教育センターの療育」について長内所長より私たちの療育の土台である武蔵野東学園の創立者である北原キヨの教育思想や人となりについての話がありました。その次の「育てようコミュニケーション」では、事例を基に家庭で実践できる言語指導の方法について発表しました。参加者からは「どの先生に指導していただいても大丈夫だと安心しました」「工夫次第で子どもの興味を引く教材なので、早速試してみたいと思います」等の感想をいただきました。6月は、体験型の3つの発表でした。はじめに「発達検査の結果の生かし方」ということでWISC-Ⅳの結果からわかることと、その支援方法についてでした。次に「粘土で遊ぼう」ということで、参加者にも実際に粘土を用いて顔を作ってもらいました。最後の「家庭でできるストレッチエクササイズ」の発表では、股関節をやわらかくする方法やストレッチポールを使っての背中や肩周りをほぐす方法が紹介されました。実際に体験することで、普段の療育のねらいや効果をより深く理解できたのではないかと思います。

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