武蔵野東学園広報 第50号
2017年 9月29日発行

180-0012 東京都武蔵野市緑町 2-1-10
Tel. 0422-52-2211㈹ Fax. 0422-53-1090
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  一歩外から見えた景色

常務理事 清水 信一

目  次

 P.2 幼稚園
 P.3 小学校
 P.4  中学校
 P.5  高等専修学校
 P.6  教育センター
 P.7 学園総合
 P.8 お知らせ

    『東だより』 バックナンバー

 武蔵野東学園は、今年度設立53年目を迎えました。
我が学園は、創立の経緯から、教育理念の継承を常に念頭に置き、それは「不易流行」であり、いつまでも変化しない本質を忘れず、時代の流れによる新しい変化も取り入れていくことに留意しながら、ぶれることなく日々の教育活動を展開しています。
 さて、ご承知のように、私は高等専修学校の校長を退任し、今年度より常務理事として学園全体の運営に携わっております。この状況変化によって、私が何を感じているのかをお話しさせていただきます。
 当然今までも、幼稚園、小学校、中学校を訪ねる機会もありましたし、愚息2人もお世話になりましたから、保護者の立場からも見させていただきましたので、それぞれの教育の内容についても把握していました。今回、一歩外から見るようになり、見える景色が変わって見えるのです。
 初めに、子どもにとって、生まれて最初の社会生活の場である「幼稚園」ですが、実にきめ細かい配慮のある保育を展開しています。何よりも、素晴らしい事は、東幼稚園の卒園生が教員であったり、我が子を東幼稚園で学ばせた先生方が日々の保育に携わっていることです。
 「小学校」は、「教育の原点を直視し、視野の広い、創造性豊かな、たくましい信頼される子どもたちを育てよう。」と先生方の手厚くきめ細やかな指導と研修意欲が非常に高く、東京私立初等学校協会等の教科研究部において中心的な存在になっています。実に、指導力が高いのです。
 「中学校」は、「生命科」、「英語教育」、「サイエンス教育」等の特色あるカリキュラムだけではなく、都立、私立の高校受験の実績においては、他に類のない、突出した成果を上げています。更に素晴らしいのは、この受験対応に関して独自のカリキュラムを持っていることです。
 障害のある子どもたちの教育に関しても、3歳から18歳の教育カリキュラムを確立し、高等専修学校卒業時の進路決定の実績、更には、卒業後のフォロー指導体制、余暇活動への支援、親亡き後の自立のためのグループホームの運営、「成年後見制度」、キヨ先生の夢であるユートピア構想と、学校法人、学校としては全国的にも他に例のない体系を作り出してきました。正に、教育センターの利用人数の多さがその証であります。
 何よりも、本学園の最大な特色である混合教育に関して、正に今、国が目指す共生社会の実現と特別支援教育の推進に関しては、全国的にみても明らかに先導的な取り組みであるとの評価を受けています。
 しかし、このような学園でお子さんが学んでいても、親として、その育ちに合わせ、我が子のことを心配することは世の常であります。子どもたちの育ちに合わせ、保護者の方の心配も当然変化していきます。そのような時に、多くの子どもたちの育ちと、多くの保護者の方の心配と悩みに触れてきた、本学園の先生方に質問してほしいと思います。
 保護者の方は、どうしてもご自分のお子さんの育ちに合わせ、すぐ目の前の心配をされがちですが、本学園の先生方は、すぐ目の前の事だけではなく、その先の育ちも多くの卒業生を通して、実に多くの経験と、情報を持っています。
 ですから、本学園の先生方にどうぞご相談ください。その先のお話から、有意義なアドバイスが聞けると確信しています。
 私が感じ見えた景色は、一言でまとめると、経験と情報を持つ本学園の先生方をもっと活用してほしいと言うことです。

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