40周年記念 狂言教室 小学校40周年記念行事として、今年度は様々なことに取り組んできました。その一つとして、2月26日(月)には、狂言和泉流宗家の和泉元彌先生、史上初女性狂言師の和泉淳子様、十世三宅藤九郎様、宗家会理事長の和泉節子様をお招きし、「狂言教室」が開催されました。狂言は対話を中心としたせりふ劇です。大がかりな舞台装置は一切用いず、言葉やしぐさによってすべてを表現します。舞台の背景には必ず「松」の絵がありますが、松には神様が宿っているとされ、狂言は神様にささげる芸能として起こりました。
この日は、2部制で低学年と高学年に分かれ、約60分~70分間ずつ行っていただきました。最初に、狂言についての説明があり、その後、低学年では「盆山(ぼんさん)」高学年では「附子(ぶす)」の演目を鑑賞しました。また、狂言のお稽古体験も行われ、挨拶、正しい座り方と狂言の言葉の出し方を学びました。
お話の中で、和泉先生が子どもたちに「素直でまっすぐな「心」を持っていることが、いろいろなことを成長させる。その「心」で狂言も代々引き継がれてきた。今日の狂言を心の栄養にしてください」とおっしゃっていました。初めて狂言を鑑賞した児童も多くいましたが、退場の際、早速、狂言の歩き方をしている児童も見かけ、素直な子どもたちの心を感じました。
40周年を迎えた小学校ですが、600年近い伝統のある狂言に触れ、また心新たに日々の指導に向き合いたいと思います。
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