武蔵野東学園広報 第52号
2018年 9月28日発行

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  ボストン出張報告

事務長 鈴木 克己

目  次

 P.2 幼稚園
 P.3 小学校
 P.4  中学校
 P.5  高等専修学校
 P.6  教育センター
 P.7 学園総合
 P.8 お知らせ

    『東だより』 バックナンバー

 6月、寺田理事長とともにボストン東スクール(BHS)を訪問しました。BHSの経営会議出席、学園活動および発表会視察を目的とした恒例の訪問です。
 BHSは生前の北原キヨ先生の英断により開校され、現在はマサチューセッツ州の管理下にある自閉症児教育専門の教育機関です。
開校当初、学園の教師が多数派遣され、北原イズムの移植を目指しましたが、日本人とは教育観が違うアメリカ人教師たちには、なかなか北原イズムが理解されず、BHSの自閉症児教育は長らく学園から派遣された日本人教師を中心に進められてきました。ところが今回の訪問で寺田理事長は、BHSに種々変化が生じていることを感じ取り、経営会議の席上でこれらの変化を高く評価する旨の発言をしました。

その1は、BHSが教育設備面での充実が目覚ましいことです。
その2は、今のアメリカ人教師たちが、北原キヨ先生の「教育哲学」である自閉症児に寄り添う教育に対する理解が深まってきたことです。
その3は、アメリカ社会も自閉症児教育には早期教育が必要不可欠であるとの認識が高まり、今年BHSは多くの幼少児を迎えたことに対してです。

 経営会議翌日に開催されたBHSの発表会は、教師たちの舞台上での動きが素晴らしく、北原イズムの浸透が伺われ実に感動的でした。
 開校後ほどなくBHSは州政府の管理下に入り、州の予算で運営されることになって、当学園の資金的負担がなくなった。そして今、アメリカ人教師たちの意識改革が進み、北原イズムによる自閉症児教育が、アメリカの地に本格的に定着を始めた。開校30年、当学園とBHSの関係は、親子関係から友だち関係へと進化しつつある。今後の両者の関係は教育研究交流を通じてのお付き合いとなるだろう。これが今回の視察を終えた寺田理事長の述懐でした。
 2026年春には日米両校あわせて100周年となります。ともに祝うことができたら、これが私の夢です。

 ここで、夏休み中に実施した施設設備の工事についてあわせてご報告いたします。
 第一幼稚園では、サッシの交換と園庭水飲み場周辺の整備を行いました。小学校では西館1階空調機交換工事、eパル室床改修工事、後援会室家具転倒防止工事、そして全教室への電子黒板の設置。中学校にも 電子黒板を設置しました。高等専修学校では9月末に校舎外壁改修工事が完了しました。
 小学校のICT教育環境整備計画に対し、株式会社 エムズイースト様より360万円のご寄付を、木川一男様他1名様よりiPad40台のご寄贈を頂戴しました。 お陰様で、当初の計画より1年早く達成することが できました。ご支援に対し心より御礼申し上げます。

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