武蔵野東学園広報 第52号    2018年 9月28日発行

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教育センター

 サマープログラム

 今年度も、近隣はもとより、福岡県や福井県、宮城県といった遠方から過去最高となる163名の受講者が集まりました。
 年中児は、ヨットやカキ氷など夏に関連した身近なものを題材に製作を楽しみました。年長児は、ハメハメハ大王のストーリーにのせて製作した王冠やマラカスを用いて、リズムや踊りを楽しみました。
 
 小学生の算数は、お金と買い物をテーマに学習しました。特に、模擬店『スーパー東』での買い物練習は、子どもたちにとってのハイライトになったことでしょう。圧巻の品揃えの中から、かごを持って品物を選ぶことや、本物のレジスターで支払いをしてレシートがもらえるというワクワク感で、子どもたちのやる気スイッチが入りました。指定されたものを買うことや金銭管理の練習、お金の計算など、学年や個人の課題に沿ってさまざまな学習ができました。国語では、学年に応じて、生活で活用できる挨拶や道案内の仕方、日本の県名や特色を知る学習を行い、5・6年生はパソコンでの学習にもチャレンジしました。 中学生は、割合や電卓の使い方、表現力を高める学習に取り組みました。また、外部講師による藍染めのスカーフ製作では、手先をしっかり動かして、美しい絞り模様の作品を仕上げることができました。 

模擬店『スーパー東』での買い物体験

サマープログラム(幼児・知的開発)

 チロル学園ファミリーデー
 8月29日から30日にかけて、中高生を対象としたチロル学園ファミリーデーを開催しました。理事長からの提案で始めたこのプログラムも、今年で3回目となります。今回は、9家族18名の親子が参加し、盛りだくさんなイベントを楽しみました。

 最初に、山梨県の郷土料理、ほうとう作りを体験しました。今回のメインイベントとも言える活動です。「ほら、もっと手に力を入れてこねてごらん」と、地元のベテラン指導員たちの声が飛び交います。粉を練り上げて麺を打ち、野菜や肉などの材料を切って自家製みそで煮込んでいくと、なんとも言えないおいしそうな匂いがキッチン中に広がりました。「お腹がすいたぁ。」の声があちらこちらから聞こえてきました。作り始めてから約2時間、ようやく完成です。「偏食のある子どもには、食事を自分で調理する体験をさせるとよい」と言われていますが、全くそのとおり。普段は白米以外は受けつけない子どもが、野菜や肉の汁をたっぷりと吸った麺をつるつると3回も4回もおかわりしていました。最後は、全体で大鍋3杯のほうとうを完食し、どの親子も幸せそうな笑顔で満たされました。

 ほうとうでお腹を満たした後は、櫛形山にある県民の森でハイキングをしました。伊奈ヶ湖を拠点とした1時間ほどのコースですが、途中の展望台から甲府盆地が一望でき、山歩きの醍醐味と森林浴を存分に味わうことができました。一緒に参加した家族同士が自然と声をかけ合いながら歩く様子が各所で見られ、「家族同士の交流を深め思い出に残る体験をする」という、ファミリーデーの目標を果たすことができました。お母様方は、やれやれと足や腰に手を当てながら歩き終えた達成感を分かち合い、後に予定されている温泉入浴に思いを馳せているようでした。

 二日目は、甲州名物ぶどう狩りを楽しみました。猛暑の影響でしっかりと熟れた巨峰が棚一面に下がり、甘い匂いが漂います。仲間と一緒に味わう採れたてのぶどうの味は格別だったことでしょう。「S君も一緒に写真をとろうよ。」といった家族同士の関わりがより活発になってきました。「前回来た時は、感覚過敏によりぶどうを触ることもできなかったが、今回はぶどうを握り、はさみで収穫ができるまでになり成長を感じている。」「こうした機会が得られることに感謝している。」と語る保護者もいました。

ほうとう作り体験の様子(野菜の準備)

伊奈ヶ湖畔にて

ぶどう狩りの様子

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