武蔵野東学園広報 第54号    2019年 9月27日発行

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教育センター

 音楽教室の開設

 今年度より小学校5年生から高校生までを対象とした音楽教室が開設されました。このプログラムは、歌唱や楽器演奏などを楽しみながら音楽的な能力を開発し、自己肯定感を育むとともに余暇活動へと発展させていくことをねらいとしています。また、歌唱やリコーダー演奏に必要な唇や舌の操作と呼吸のコントロールが言葉の発音練習に通じたり、楽器を奏でるための手指の操作が微細運動の発達を助けたりと、波及的な効果も多分に期待できるプログラムになっています。
 とりわけギター演奏は、子どもたちが最も関心をよせている活動で、どの子どもも根気強く練習に取り組んでいます。早くもいくつかのコードを覚えて、課題曲の練習に取り組む子どもも出てきました。この機会にと、子どもと一緒にギター練習を始めたお母様から、子ども用に買ったものなのに家では親子で取り合いになっているとのお話がありました。音楽教室の活動をきっかけに、ギターが余暇活動の一つとなりつつあることを嬉しく感じています。 

すっかりギターにはまっています!

 サマープログラム

 今年度も8月2日から6日、8月10日から14日の2回に渡ってサマープログラムが開催され、近隣はもとより、宮城県、新潟県、和歌山県、福井県、島根県といった遠方から148名の受講者が集まりました。
 年中児は、かき氷やスイカなど夏に関連したものを題材に製作を楽しみました。年長児は、ハメハメハ大王の物語を題材に王冠などの衣装やマラカスを製作し、それらを使った歌や踊りで盛り上がりました。集団で活動することが苦手な子どもが何人かいましたが、写真カードで活動の見通しが分かるようにしたり、課題を個に合わせてスモールステップで教示したりすることでうまく活動に参加できるようになりました。
 小学生の算数は、時刻と時間に関連した学習をしました。国語は、1・2年生は「よんでみよう、かいてみよう」で、カギ括弧の使い方や拗促音の読み書きの学習をしました。3・4年生はカレンダーの読み方、小5・6年生はパソコンを使って旅行計画を立てる学習をしました。中学生は「時間を意識した生活」と身だしなみや言葉遣いといった日常の「マナー」をテーマに、教科の時間に学んだことを生活の中で実践しながら理解を深めました。また、美術で「コラグラフ」というプレス機を使った版画に挑戦し、前衛芸術を思わせる味わい深い作品を制作することができました。

幼児の体育活動の様子(サマープログラム)

コラグラフによる表現作品

 チロル学園ファミリーデー
 8月29日から30日にかけて、中高生を対象としたチロル学園ファミリーデーが開催されました。1日目は天候に恵まれ、櫛形山の中腹に位置する伊奈ヶ湖のハイキングと、郷土伝統工芸の「甲府鬼面瓦づくり体験」を楽しみました。
 鬼面づくりは、日ごろから教育センターの療育で培ってきた粘土工作のスキルを生かし、個性的な作品を仕上げることができました。保護者の皆さんも、久しぶりの粘土工作で童心に帰り、他の家族との交流を大いに深めることができました。
 2日目は朝から激しい雨が降りましたが、ぶどう狩りを行う農家に着いた時にはぴたりとあがりました。こうした奇蹟は学園の行事でたびたび起こります。空の晴れ間にキヨ先生の笑顔が見えたような気がしました。穫れたてのぶどうの味は格別で、都会のスーパーで買うものとは段違いの風味がします。子どもたちは、ぶどう棚の下で家族や友だちと大粒の巨峰をほおばる贅沢な時間を過ごしました。農家さんのご厚意で行うジャム作りの体験では、収穫したぶどうの洗浄や粉砕、加熱、瓶詰といった作業に興味を示し、どの子どもも積極的に参加していました。帰りの車中では、家族同士がすっかり打ち解けて、賑やかに会話する様子が見られました。

伊奈ヶ湖畔にて

鬼面瓦づくりの体験

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