本校の教育に
マスコミが注目
今年度に入ってから本校の教育がマスコミから注目を集めるようになり、テレビで放映されたり、週刊誌などに掲載されたりと、マスメディアで取り上げられることが多くなってきました。
今年の3月、不登校生に焦点をあて、自閉児との関わりの中で大きく成長した元不登校生の生活ぶりが放映されたTBSの「ニュースの森」を皮切りに、8月には、週刊誌「サンデー毎日」にも本校の不登校生に対する教育の取り組みが掲載されました。
これは、「不登校生がこんなに立ち直った
(高等専修学校に注目)」という見出しで9月9日号に取り上げられたもので、8月20日に都内のホテルで開かれた東京都中学校高等専修学校進路指導協議会の夏季研究協議会で「不登校生からの卒業」をテーマに パネラーとして本校の卒業生、福永賢介君(現在、中央大学総合政策学部1年)が語った体験談や、清水校長の「混合教育」や不登校生への取り組みなどが掲載されました。
混合教育では「自分はだめな人間」と思いがちな不登校生が学校生活の中で自閉児と関わり合い、信頼されることによって自信を持ち始め、その結果として勉強にも意欲的になったこと。
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全教員が、受け持ちのクラス・学年にとどまらず在校生一人一人の担任であるという意識を持って指導に当たり、自然にカウンセラーの役割を果たしていることや、その上でどうすれば生徒の居場所を作ってあげられるかを常に考える教育が注目されたのです。
昨年秋に創設されたラグビー部は、特集番組が組まれ、日本テレビやBS日テレで放映されたり、市内のコミュニティー紙にも掲載されました。
テレビ放映の第1弾は、BS日テレ「スーパースポーツマガジン」(5月5日放映)でした。経験者がたった一人という創部間もないラグビー部員や練習の様子。そして、初めての公式戦(春の大会)で健闘しながらも1点も上げることができずに悔し涙を流す生徒たちの様子が放映されました。
第2弾は、日本テレビの朝の人気番組「ズームインSUPER(旧ズームイン朝)」(全国ネットで10月4日放映)。これは、混合教育の環境の中で、ラグビーを通して学校生活を充実させることにより、中学校時代の不登校を克服した生徒の様子も含めたラグビー部の活動で、松本志のぶアナウンサーも来校し、生中継も含めて約25分間放映されました。
第3弾は、「スーパースポーツマガジン」の続編で、夏合宿を通して大きく成長したラグビー部員と秋の公式戦の様子が10月27日に放映されました。
松本志のぶアナと部員
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どの番組も感動的な場面が多く、大きな反響がありました。
さて、今なぜ本校のラグビー部がこれほどまでに注目を集めているのでしょうか。
少子化、ラグビー人気の低迷、ケガへの不安からラグビー部を持つ高校は年々減少の傾向にあります。その時代の流れに逆らって3K(危険、汚い、きつい)と言われるラグビー部を創部したからでしょうか。それだけではここまで注目されることはないでしょう。それではその理由は何でしょうか。
その答えは、そこにはラグビーを通した真の教育があるからです。「個性を伸ばす教育」。中学校時代不登校だった生徒が、また、何らかの理由でつまずいてしまった生徒がラグビーを通して立ち直っている事実がここにあるのです。ラグビーは「人間教育」の面でも素晴らしいものがあり、そしてその成果を十分に出しているからなのです。
バックスのオープン攻撃
今回のテレビ放映や雑誌の掲載で本校を知った読売新聞社からも取材の要請がありました。 また、大手出版社である文芸社からも本校の混合教育や不登校生に対する教育の取り組み、ラグビー部の活躍などを一冊の本にまとめたいとの話もあり、現在検討中です。 |