教育基本方針

EDUCATIONAL PHILOSOPHY教育理念

本学園は健常児と自閉症児が共に学ぶ『混合教育』そして独特の自閉症児教育システム『生活療法』を特徴とする、日本はおろか世界にも他に例のない学園です。

学園の教育の二本柱は「自立教育」と「心の教育」です。健常児、自閉症児を問わず、幼稚園時代から高等専修学校生徒に至るまで、子どもの成長に応じ一貫して「自立への指導」を行います。幼稚園においては、入園後早い時期から親の手助けを最小限にするための生活自立訓練を、そして小・中・高校生年代では、与えられた目標の達成に挑戦し、自分で自分の目標を立て、さらにその目標を高く持つ習慣を育みます。つまり社会人として必要な確かな自立心を子どものころから植え付けるのです。

「混合教育」の環境では自閉症児と健常児が同じ建物の中で生活を共にします。こうした環境の中で育つ健常児たちは、障害ある友だちに対する思いやりの心、他人に対する思いやりの心を育みます。とりわけ健常児たちへのよい刺激となっているものは、自閉症児たちの自立に挑戦する姿です。自閉症児たちが教師の指導を受けながら、長い時間をかけ根気よく繰り返し練習に励む姿は、健常児たちのがんばり精神を自然と育みます。そして自閉症児たちはこうした思いやりのある健常児たちに囲まれて『生活療法』に基づく教育システムのもと一歩一歩自立への道を歩みます。

学園創立の母、北原キヨは子どもの教育についてこのような遺訓を残しました。
「子ども不在な子育て論理、頭の中で考え学ぶことでなく、親自身が率直に子の前に立つことである。いわば親の後姿、教師の後姿の中で、子が育つのである。」
つまり初中等教育において忘れてならないことは「親と教師が手と手を組んで子どもを育てる」つまり確かな『親と教師の協同体制』を創り上げることだと諭したのです。

学力の向上を目指すことは、より高い目標を立てそれを実現するための、そして社会的自立のための手段です。このとき手段と目標を取り違えれば、学力はあっても頭でっかちで、他人を思いやる気持ちに乏しい、周囲の人々に受け入れられがたい、真に社会的自立できたとはいえない大人ができることになります。『自立教育』と『心の教育』は教育実践における車の両輪であり、それを下支えするのが「親と教師の協同」であるとする教育理念を持つ学校が武蔵野東学園です。