武蔵野東学園広報 第20号 【オンライン版】    平成18年(2006年)1月7日発行

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教 育 セ ン タ ー

  平成18年度からの新しい活動

 教育センターの平成18年度の活動内容が決まり、パンフレットを希望者や関係各所にお配りしました。2月からの設備の整った新しい北原記念館での活動をスタッフ一同楽しみにしています。
 来年度は、学園の教育を希望されている方々の多様なニーズにできるだけそえるように、規模を拡大して療育プログラムを実施します。2人1組で行うラーニングプログラム、グループでのスクールプログラム、保護者も活動に参加する親子プログラム、長期休みに行う集中型のサマープログラム・スプリングプログラム、各種教室として体育教室・音楽教室を用意しました。9月からはコンピュータ教室も開催する予定です。お近くに受講を希望される方がおられましたらご紹介ください。ホームページからのお申し込みもできるようになっています。
 子育て支援・支援者養成の活動では、今までよりも数多く講習会やワークショップを行っていきます。幅広い視点から内容を構成した講習や実践・実技を含めたセミナーを開催していく予定です。
 教育センターでは、自閉症を中心とした子どもたちとその家族の方々の期待と希望に応えられるよう力を尽くしたいと考えています。新しいセンターの活動にご期待ください。

 三重県での講習会

 8月18日、自閉症協会三重県支部が毎年「自閉症の理解を求めて」と題して行っている定例の講演会において、学園の教育について講演を行いました。当日の会場である三重県総合文化センターには420名を超える保護者、保育士、教員等が参加し、会場は満員となりました。
 ビデオを交えながら行った「混合教育」のシステムと実践についての講演に、「自閉症児も健常児も共に成長していく姿が印象的でした」などの感想が聞かれました。参加者のお話によると、統合教育や交流教育に関しては一般的にはまだうまく機能していないことが多いとのことで、学園の「混合教育」を新鮮に受け止めていただいたようです。
 近頃は地方から講演の依頼を受けることも多くなってきました。学園の教育を多くの方に知っていただけるよう、できる限りお受けしていきます。年末には、新潟県での講演会を予定しています。

三重県での講習会
 サマープログラム

 8月1日~5日の5日間、年長児15組、小学校1年生11組の計26家族を迎えてサマープログラムが行われました。夏休み期間ということで、関西や沖縄からの参加もありました。学園の各園校の教職員を加えたスタッフ陣のもと、子どもたちは着替えや食事のマナーなどの生活技術、運動、工作、学習などの活動を元気いっぱいに行いました。初日はどこかぎこちなかった子どもたちも日を追う毎に楽しさを実感してきて、意欲的に行動できるようになりました。
 保護者の方への講習では、教育センターのスタッフのほか外部講師として寺山千代子先生をお迎えし、また学園内の保護者の方々からも子育ての先輩として説得力のある体験談がありました。保護者の皆さんには毎日参観していただき、最後には全員が担任と懇談を行って今後の支援の仕方などについて話し合い、胸に名残惜しさを秘めながら全日程を終えました。感謝の念のこもった多くの感想の中から一、二文をご紹介します。「日に日に子どもが変わってきているのがわかりました」「息子が、明日で先生とはバイバイなの?今度はいつ会えるの?と、涙をためて聞いてきたのです。こんな短い間に確かに先生との信頼関係ができ、日を重ねるうちに、約束事を守って頑張ろうとしている姿に大変感動しました」ホテルに宿泊をしたり、時間をかけて通われた保護者と子どもたちの努力は大変なものでしたが、5日間の経験はきっと新たな出発点になるものと信じています。
 2学期には、5日間ずつ4回に渡って年中児の小グループでのスクールプログラムを行い、22組の親子が参加しました。今年度末の3月28日~30日には新しい北原記念館においてスプリングプログラムを実施します。 

運動の時間の様子 保護者講習の様子

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