武蔵野東学園広報 第25号 【オンライン版】    平成19年(2007年)7月19日発行

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高等専修学校

  第 7 回 公 開 授 業

 平成7年7月に「教育の質の向上」、「教員の資質向上」を目的に始めた公開授業も2年に一度のペースで回を重ね、今年度で第7回目を迎えました。「高等専修学校における職業観育成を考える―本校の新たな取り組み チャレンジショップ―」を公開テーマに、全国高等専修学校協会、東京都専修学校各種学校協会、東京都中学校進路指導研究会等6つの団体よりご後援をいただき開催いたしました。北は福島県から南は沖縄県まで70名の教育関係の方々と本校への入学を考えられている30名近い保護者が来校し、定刻の午前10時に地下講堂において全体会が始まりました。清水校長の挨拶に続き、文部科学省生涯学習政策局専修学校教育振興室の浅原寛子専修学校第一係長、続いて東京都中学校進路指導研究会の関本惠一会長、東京都専修学校各種学校協会の大竹通夫副会長、NPO高等専修教育支援協会の堀居英治理事長にご挨拶をいただきました。その後、映像を交えて友愛会の生徒による学校紹介が行われました。公開授業では、1年生は普通教科を、2年生は専門教科の実技を、そして、3年生は進学における学科(一般常識)試験対策、履歴書や願書等進路に関する書類作成、面接演習、スキルアップトレーニングというような選択制授業をご覧になっていただきました。昼食を挟んで午後からは事例報告「職業観育成を考えた新たな取り組み」チャレンジショップゆう&あいでの事例を進路指導部担当・チャレンジショップ今城慎一郎支配人が報告いたしました。その後、「自閉児教育の実際」「不登校教育の実際」「選択制授業カリキュラム」「事例報告チャレンジショップ」の4つに分かれて分科会を行いましたが、各分科会とも活発に意見交換が行われておりました。特に「不登校教育の実際」には、多くの先生方が参加されており、高等専修学校での不登校生受け入れの多さが窺われました。また、その時間を利用して保護者の皆様には「入試について」の説明を行いました。間近に迫った入試に対して保護者の皆様も真剣そのもので、我が子への思いや学校に対する期待、入試への不安など強く感じられました。
 今回の公開授業を契機に、また新たな取り組みを模索し、「教育の質の向上」「教員の資質向上」を目指して参ります。 去る6月3日(土)、武蔵野総合体育館メインアリーナにおいて第19回スポーツ大会が行われました。今年は、高等専修学校開校20周年という記念すべき節目の年にあたり、スポーツ大会でも、思い出に残るイベントを実施しようと思いついたのが、「ギネスに挑戦~600人のあみだくじ」でした。日本独自の遊びとして古くからあるあみだくじを600人という規模で行うというのは、当然ギネス記録にはありません。午前10時30分、開会式のオープニング「合同体操」からスタートした午前の部では各学年とも一致団結して競技に臨み、むかでリレーや三人四脚などの本校ならではのユニークな種目も順調に進み、ランチタイムに入りました。
  午後の部、プログラム一番の応援合戦の前に、お待ちかねの記念イベント 「ギネスに挑戦~600人のあみだくじ」 が始まりました。この巨大あみだくじは、縦2m23cm、横42m81cm。はじめに清水校長、佐野後援会会長、そして、衆議院議員(前武蔵野市長)土屋正忠氏がネームシールを貼り、続いて、生徒、教員、保護者、卒業生が貼って、いよいよ抽選です。巨大あみだには、1から626までの数字が記されてあります。記念すべきイベントの景品は、1等JTB旅行券10万円分1本(提供:スキー教室等でお世話になっているトップナッチツーリスト様)、2等東京ディズニーランドペアチケット2本(提供:ハワイ学習等でお世話になっているトラベルプラネット様)、3等チャレンジショップ 「ゆう&あい」 の軽食ドリンクチケット1万円分1本で、会場は割れんばかりの盛り上がりでした。
 このユニークな企画に興味を持った読売新聞社、産経新聞社、武蔵野三鷹ケーブルテレビから取材の申し入れがあり、イベントの様子が大きく取り上げられました。なお、幸運をつかんだのは、3名の保護者と1年生の男子生徒でした。
 ギネスレコードへの申請にあたっては読売新聞社の恒川氏と武蔵野三鷹ケーブルテレビの中村氏に、その場で承認のサインをいただきました。当日のビデオと写真、新聞記事を添付して、先日、イギリスにあるギネス本部に申請いたしました。認定されるか否か未定ですが、20周年にふさわしい思い出に残るスポーツ大会となりました。(
写真:「大勢の方々が集まった全大会会場」

 新入社員研修受け入れ

 去る、5月11日より約3週間にわたり本校の卒業生6名が就職でお世話になっている有料老人ホームや高齢者向け住宅の企画・運営を手がける(株)生活科学運営の新入社員25名を研修生として受け入れました。取締役人事部長の本永氏が本校の卒業式に出席された際、混合教育の成果を目の当たりにして、福祉の仕事を理解するにはこの教育環境を体験させることが一番だと直感し、是非新入社員に研修の機会を与えてほしいと願い、話がまとまりました。牛丼でおなじみの吉野家ディー&シーの人事担当の方なども研修にいらしたことがありましたが、一般企業のしかもこれだけ大勢の方が一度に研修したのは今回が初めてでした。これからの福祉に少しでもお役に立てれば幸いです。

説明を受ける研修生の皆さん
 平成20年度に向けて

 平成20年度の新1年生から専門学科カリキュラムの完全選択制を導入いたします。 
 現在、本校の専門学科は家政高等課程(調理・被服)、技能高等課程(情報処理)、文化教養高等課程(絵画・陶芸・体育)の3課程6コースからなり、入学時に1コースを選択して3年間履修し、個々の生徒に状況変化等が生じた場合であってもコースの変更が出来ません。しかし、創立20年が経過した現在、入学してくる生徒の個性と進路の多様化、更に中学校段階で1コースに決めることは非常に難しいとのご意見もあり、来年度より「職業観の育成」という観点から、本校在学中の3年間に最大6コースの専門学科を履修できるようにしました。更に2年生の後期からは大学入学希望者のために「大学受験コース」を新設します。もちろん今まで通りひとつのコースを3年間継続して履修することも可能ですが、この専門学科の完全選択制により職業教育の充実と共に生徒一人ひとりのニーズに十分に応えられるものとなることでしょう。

 

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