武蔵野東学園広報 第29号 【オンライン版】    平成20年(2008年)12月18日発行

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幼稚園

  第二幼稚園改修工事 ~こんな願いをこめて~ 

 昨年度までに第一幼稚園のリノベーションが全て完了し、新しい壁のない保育室で子どもたちのふれあいがいっそう盛んになりました。そして今年の夏には、第二幼稚園の自閉症児クラスの保育室の改修工事が行われ、見事に生まれ変わりました。
 十数年前から自閉症児の入園希望者数の増加にともない、保育室を区切り、仕切り壁を園庭に平行して設置していました。そこで今回は2保育室分の区画全体を全面的に見直しました。少人数クラスでの安定とともに、混合教育の推進のために子ども同士がより豊かにふれあえるような保育室をという願いをもって、1年以上にわたり設計の相談を進めてきました。工事は夏休みに集中して行われ、いろいろなアイデアがつまった武蔵野東ならではの混合教育のノウハウを生かした保育室が完成しました。
 9月に登園してきた子どもたちは、あまりにも印象の違う大改造された保育室に少し戸惑いもありましたが、新しい保育室に大喜びでした。暖かい木目調の部屋の仕切りと床。廊下だったところは、ゆったり遊べるスペースになりました。部屋は改修前と違いどの部屋も園庭に接するような仕切りになったので、たくさんの光と風が入りこみ明るくなりました。
 新しい広いフリーなスペースには、自閉症児も健常児も好きなプラレールやドミノ、そして絵本を置きました。初めはのぞき込むだけだった子どもたちも、日に日に人数が増え健常児と自閉症児が一緒にゆったり過ごせる楽しい場所に変わりました。もちろん幼児の日常ですから、仲良く遊べる時も、おもちゃの取り合いや葛藤もあって、子どもたち同士のかかわりが深まっていきます。一緒に遊ぶ経験を重ねることで相手の思いを考えたり、自分の気持ちを伝えたりすることが上手になってきたように思います。
 新しくなった保育室で子供たちが園訓でもある「みんななかよし」の気持ちを今まで以上に育んでくれることと期待しています。

生まれ変わった保育室 楽しい遊びの場

 レッツ・ダンス

 子どもたちが毎年楽しみにしている園まつりの催し物。今年はなんと総勢11名のストリートダンサーによるダンスパフォーマンスショーでした。このダンスチームはDance「踊り」Bliss「幸せ」Movement「活動」をテーマにしている皆さんで、ストリートダンスを通して多くの人たちと出会い、様々な人々と踊りを通して幸せになっていきましょうと願いながら、日本のみならず世界中で活躍している皆さんなのです。
 第二幼稚園の2階ホールが会場だったのですが、天井から白い布が下ろされたり、ミラーボールなど照明も工夫していただきすっかりいつもと違う雰囲気になりました。ダンサーの皆さんも、子どもたちにダンスの魅力を伝えたい、今日の一日を楽しんでほしいと、実は園まつり前から何度も何度も幼稚園に訪れて、子どもたちの保育を見ながらそれぞれの年齢にあった動きを考えていたようで、熱心に準備を進めてくださいました。
 当日は、子どもたちがあっと驚くような速いスピードでのダンスを披露。頭で逆立ちをしてぐるぐる回ったり、ロボットのような動きをしたりと、テレビでは見ることがあっても、ライブではなかなか見られない躍動感あふれるパフォーマンスでした。子どもたちも曲に合わせて自然に身体が動きだし、全員がストリートダンサーに変身してノリノリの時間となりました。ストリートダンスの魅力が子どもたちにいっぱい伝わった楽しい時間でした。将来、子どもたちの中から素晴らしいストリートダンサーが生まれるかもしれません。        (画像 第二幼稚園“ダンスホール”にて)

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