武蔵野東学園広報 第31号    平成21年(2009年)7月16日発行

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高等専修学校

  第 8 回       

 平成77月に「教育の質の向上」「教員の資質向上」を目的に始めた公開授業も2年に一度のペースで回を重ね、74日、第8回目の公開授業が開催されました。午前10時、地下講堂において全体会が始まり、清水校長の挨拶に続き、来賓挨拶、その後、映像を交えて友愛会の生徒による学校紹介が行われました。公開授業では、1年生は普通教科を、2年生は専門教科の実技を、そして、3年生は進学学習また就職学習として就職活動直前ガイダンスや職場環境への適応についての授業をご覧になっていただきました。

 昼食を挟んで午後からは今回の公開テーマでもある「職業教育と人間教育の実り―社会で羽ばたく卒業生たち―」と題してパネルディスカッションを行いました。幼稚園教諭として教育に携わり、現在は2児の母として今も大学(通信)で人間関係学科に在籍している5期生、本学園で幼稚園教諭をしている11期生、自動車教習所に勤務し、本校の生徒もお世話になっている男子と公立の小学校で教鞭をとっている女子の14期生、郵便事業株式会社に勤務している17期生、そして、この春卒業し大学で社会福祉の勉強をしている21期生の6名の卒業生をパネリストに迎え、在学中の懐かしい話や混合教育・バディで得たこと、学校での学びが仕事や生活に活かされていること、社会に出てからの苦労や今の職業のやりがいなど中身の濃いパネルディスカッションとなりました。その後、「自閉児症教育」「不登校教育」「ニートに対する職業支援事業」「チャレンジショップにおけるインターンシップ」「部活動」「こころの作文コンクール」の6つに分かれて本校教員によるプレゼンテーションを行いましたが、各会場とも熱心に耳を傾けていらっしゃる姿が印象的でした。また、その時間を利用して保護者の皆様には「入試について」の説明を行いました。間近に迫った入試に対して保護者の皆様も真剣そのものでした。

 今回の公開授業を契機に、また新たな取り組みを模索し、「教育の質の向上」「教員の資質向上」を目指して参ります。  

                  (画像:パネルディスカッション)

 農業従事研修 おやてっと隊

 今年度よりC組の生徒を対象に農業従事研修を行っています。都市部では実施困難な継続的な農業従事体験を、高齢化と後継者不足で悩む山梨県の古くからの果樹園産地において、農繁期を中心に農業従事体験を重ねることにより、本校卒業後の農業分野での就労の可能性を追求することを目的としています。実習場所は南アルプス・ファーム・フィールドトリップ。現地の農家やNPO法人の皆さんの協力を得て、桃の袋がけ、ジャム用さくらんぼの収穫と軸や種取り作業、ブルーベリー畑でのウッドチップ運搬作業など、すでに2Cと3Cの生徒が取り組み、1Cは秋に実施する予定です。南アルプスの大自然に親しみながら規律正しい集団生活を送り、近い将来、職業として農業に従事できることを願っています。
 なお、「おやてっと」とは南アルプス市の農家の間で使われる言葉で「農作業のお手伝い」を意味します。

桃の袋がけ作業
 保護者研修会初めての試み

 613日に行われた保護者研修会で、初めての試みとしてクラス単位でのグループディスカッションを行いました。それぞれのグループに卒業生の保護者に入っていただき、卒業後に役立ったこと、卒業までに身につけておけば良かったこと、職場を決める際のポイント、保護者としての職場との関わり方、社会に出て困ったこと、大人になってからの接し方、貯金、身だしなみ、余暇の過ごし方など、より具体的なお話をしていただきました。

「少人数だったので本音の話が伺えた」「現実的で大変参考になった」「学校と密に情報を共有することの大切さを改めて感じて心した」「制度等についても体験談を通してわかりやすく知ることができた」「親が武蔵野東に関することを楽しむというのは明確な指標だと思った」「我が子の障害にも明るく前向きに対処していきたいと思った」「現実の厳しさも感じたが壁にぶつかった時に先生方に遠慮なく相談しても良いのだという大きな安心感も得た」との感想をいただき、大変有意義な研修会となりました。当日、司会、書記をしていただいた保護者の皆様、ありがとうございました。

 

 

 

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