武蔵野東学園広報 第34号    平成22年(2010年)7月15日発行

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幼稚園

  運動会が終わったあとも楽しいことがいっぱい

 今年の運動会は心配された天候も子どもたちや保護者の願いが届き、雨が降らず無事に終わることができました。運動会が終わった後も子どもたちはリレー、玉入れ、まねっこ遊びなどをして余韻を楽しんでいました。運動会では体を使って、友だちと一緒に一つのことに取り組み達成感を味わいました。
 6月中旬から梅雨に入りましたが、この季節には、子どもたちの表現活動(造型)が園内いっぱいに展開しています。ご家庭から寄付していただいた廃品素材を使って、子どもたちの創造性を育てています。楽しく物を組み立てて作ること、創造した物を画面に描くこと、また、壊しながら新しい物を作り上げていくことなど、こうした豊かな体験が子どもたちには大切で、一人一人が新鮮に驚き、自由に考えたことを伸び伸びと表現しています。年少組や年中組では、箱やカップ類を耳や手足に見立てて、色々な表情をした動物たちが出来上がりました。また、大小の箱を組み合わせて、たくさんの種類の乗り物も作って楽しんでいます。年長組はクラスでひとつテーマを決めて大きなものを製作しました。製作にあたっては、クラスの子どもたち同士で話し合って、大きな紙に設計図を描きます。完成した設計図を見ながら「ここはペットボトルでつくろう!」「あそこはボタンをつけよう」などなど、続々とアイディアが飛び交っています。子どもたちにとっては園庭で遊ぶのと同じくらい楽しみのある体験です。一度作ってみると、もっともっとスケールを大きくして作ってみたくなりますが、この思いが秋の園祭り製作へとつながっていくのです。

(画像:左から 年少児の個人作品・年中児の個人作品・年長児のクラス共同作品)
     

 子どもの安全を守るために

 本園では子どもたちの安全を守るために、教職員が訓練を行っています。
 4月8日に武蔵野消防署の隊員の方をお招きして、園児(小児)を対象とした応急救護訓練(心肺蘇生法とAED操作)の講習を行いました。小児の場合、心肺蘇生の胸骨圧迫は、一般的に「1分間に100回のリズム」と言われていますが、1分間に100回とは、どの速さかというと、子どもたちが大好きな「ドラえもんの歌」のリズムだそうです。講習の中でも、時折みんなで歌いながら速さを確認し合い、周囲の協力とチームワークの大切さを改めて認識しました。6月23日には、保育中の子どもたちの安全を確保するために、武蔵野警察署生活安全課の皆さんの指導のもと、教職員で防犯訓練を行いました。不審者役の警察の方が、幼稚園に侵入したという想定での訓練でしたが、先生たちは真剣な眼差しで、子どもたちを安全な場所への避難のさせ方や、刺股を使って不審者の取り押さえ方などを学びました。そして、第二幼稚園は5月18日、第一幼稚園では6月24日に、武蔵境消防署の隊員の方の立ち会いで、保育中に自衛消防訓練を行いました。訓練では、「お・か・し・も」の約束(押さない、かけない、しゃべらない、もどらない・もたない)を守って、すみやかに園庭へ避難することができました。その後、先生たちが模擬消火器(水がでる消火器)を使って火を消す訓練を行いました。「火事だ~!」という全員のかけ声とともに、火に見立てた的に向かって放水をしました。避難訓練は学期に1回ずつ行っていますが、訓練を通して、子どもも先生も体の感覚として覚えるようにしています。
 私たちは子どもの生命を守る活動も重視して日々保育を行っています。

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AEDの講習を受ける先生たち

刺股で不審者確保