今年の夏は、ロンドンオリンピック一色でした。日本は近隣諸国との関係が複雑になりかけてはいましたが、あらゆる種目での日本人選手の活躍は、私たちに勇気と感動を与えてくれました。開会前の予想に反して残念な結果に終わった競技もありましたが、「勝負は時の運」と言います。どんなに相手より力が上であっても、運が味方しなくては勝てないときもあります。「運も実力のうち」とも言いますが、選手たちはそういったプレッシャーのなか、日本という国を背負っての勝負をしていたのではないでしょうか。それまでの練習に自信や誇りを持ち、試合結果の良し悪しにとらわれず、次の目標に向かって努力を重ね、新しい自分に磨きをかけていってほしいものです。続いて、ロンドンパラリンピックが8月29日から9月9日まで開催されました。オリンピック同様にさまざまな種目で日本人選手の活躍が見られました。選手一人ひとりの境遇は違いますが、メダルを取ることよりも、パラリンピックという大舞台で競技ができたことに喜びを感じていた選手が多かったように思います。オリンピックならびにパラリンピックの選手の皆さん、関係者の皆さん、お疲れさまでした。そして感動をありがとうございます。
あと2年で、本学園は創立50周年を迎えます。それに関わる事業計画はすでに保護者の皆さまにはお知らせしたとおりです。幼稚園・小学校でも始まっていますが、中学校においては、この8月に50周年事業の一環である校舎のリニューアル工事が完了いたしました。校舎の増築、校庭の人工芝の張り替え、特別教室の拡充、教室の隔壁の一掃、照明光度のアップなど、新築と見まちがうばかりです。これまでとは違う中学校に生まれ変わりましたので、是非とも足を運んでいただきたいと思います。
また、先日各園校に「タイムカプセル」を展示しました。このタイムカプセルは、洋食器の町として知られる新潟県燕市の主にステンレス製品を扱っている業者から購入しました。材質が「18-8ステンレス」という、20年間は地中に埋設しても腐食に耐えられるものです。地中に埋めるだけでなく、ロビーなどの地上に展示することもできます。2年後の創立50周年の年度の在園、在校生全員のメッセージを入れる予定ですが、すでに展示していることもあるので、今年度と来年度に卒園、卒業する園児、児童、生徒たちのメッセージも入れることにしました。創立50周年の年にあった大きな出来事を記した新聞、ヒットした音楽のCD、映画のDVDのほか、写真や絵画なども入れ、10年後の創立60周年(2024年)の同窓会総会で開封してお披露目するという計画です。一人でも多くの卒園児、卒業生が同窓会総会にお越しいただけることを願っています。
皆様にもご理解いただいているように、今回の50周年事業は学園の教育をさらに前進、充実させ、子どもたちの教育環境を整え、子どもたちの心身ともに健やかな成長を願うことを目的にしています。この学園で学んだ子どもたちが、さまざまな場面で世のため人のために役立つ人となり、これからの時代を担っていく人として、多方面に活躍することを期待しています。世界に一つしかない東学園の「混合教育」の理念を胸に、人にはいろいろな個性があり、人と違っていていいことを知り、人の良いところを認めあえる人に育ってほしいと思います。
保護者の皆さまには、これまでと同様に50周年事業へのご理解とご協力をお願いいたします。東学園が未来永劫、教育の見本となる学園に発展することを信じ、日々の教育に精進いたします。
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