大きな反響に更なる向上を誓う
武蔵野東技能高等専修学校校長 清水信一
NHKから今回のお話をいただいたのが平成13年12月のこと、その後、事前取材を経て平成14年4月から平成15年6月までの長期取材となりました。230日にも及ぶ取材、NHKのディレクター、カメラマン、音響の3人が朝から夜までつめていました。取材を始まる前、「良いところも悪いところもすべて撮ってください。」と言った私でしたが、『果たして本校の教育を正しく放送してもらえるのか』
と言う不安が取材が進むにつれて募り始めました。
そして、迎えた放送当日、半信半疑で向かったブラウン管には、50分という短時間の中で見事に本校の教育を正しく紹介していただけた番組が流れていきます。取材に際し、協力を求めた生徒や保護者の皆さんの顔を思い浮かべながら、感激と安堵で胸が一杯になりました。
放送直後からの反響、放送後1週間で、電話問い合わせが200件強、メール問い合わせとホームページへのアクセスが6,000件強、放送直後実施された臨海学習では、土肥のドライブインで
「NHKのテレビの学校ですよね。」
と声を掛けられたりと、その反響の大きさに戸惑ったというのが正直な気持ちでした。なぜ、こんなに大きな反響となったのか。
それは、現在教育界で問題点とされる、「いじめ」、「不登校」、「高校中退」、「学級崩壊」、「少年犯罪」、「フリーター」
の問題解決のために、今正に
「教育の構造改革」
を推進している時だったからではないでしょうか。そのよう時に、改革や規制緩和をしなくても、この問題点に取り組んでいる本校の姿が見えたことが大きな反響につながったと考えています。
しかし、今回の放送で本学園の 『混合教育』
と 『自閉児への理解者が増えたこと』
、そして、何よりも
『本校の教育が認められたこと』
が我々教員にとっての最大の喜びでありました。この喜びに満足せず、襟を正し、そして更なる向上を先生方と共に誓いました。
卒業生・保護者の皆さん、これからも今まで以上のご支援ご協力をよろしくお願いいたします。 |