東だより野田彰先生追悼号

武蔵野東学園広報　野田彰先生追悼号　【オンライン版】平成18年（2006年）4月21日発行

カメラを覗くその先に

　　　　　　　　　　　連合後援会代表幹事　岩崎充利様
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（学園後援会を代表して）

　東の保護者となりこの春で早、十八年目に入る。長く居過ぎたとこれ程強く思ったことはなかった。第一子入園目前の一月、キヨ先生急逝。その後勝平先生、安部先生とお送りし野田先生までも・・。こんなはずではなかったと後悔とも何ともつかない思いだけが心に残ってしまった。
　「私も頑張るので園長先生も元気でいて下さい！」卒園の際に園長先生に伝えた次女の言葉です。「子ども達も私たち親も頑張るので先生もずっとお元気で見守って下さい。」私からもそう伝えたかった。その思いの通り、行事の度に愛用のカメラを覗くその先にあるのは常に子ども達の姿であり、優しく見守るその眼差しに触れる度にこちらまで優しい気持ちになっていった。第一線を退かれてからも折に触れ、そのお姿を探し遠くから見ているだけで安心した父兄も多かったと思う。
　これからはキヨ先生勝平先生と三人で東っ子の成長を見守っていて下さいと心から願い、先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

シンボルマーク制定の時に

野田彰先生ご経歴

大正７年９月和歌山県生まれ
昭和13年３月和歌山県師範学校本科第1部卒業
昭和16年３月和歌山県師範学校専攻科（物・化・数）卒業
昭和13年４月和歌山県西牟婁郡市江小学校訓導（～昭和13年8月）
昭和13年９月和歌山県西牟婁郡協和小学校訓導（～昭和15年3月）
昭和16年４月和歌山県西牟婁郡日置国民学校教諭（～昭和18年3月）
昭和18年４月和歌山師範女子部付属海南市日方国民学校教諭（～昭和26年3月）
昭和26年４月学校法人成蹊学園・成蹊小学校教諭（～昭和44年3月）
昭和44年４月学校法人成蹊学園・成蹊小学校教頭（～昭和55年3月）
昭和55年４月学校法人成蹊学園・成蹊小学校校長（～昭和58年3月）
昭和58年４月学校法人清泉女学院・清泉小学校指導主事（～昭和63年3月）
昭和63年４月学校法人武蔵野東学園副学園長就任
平成１年１月学校法人武蔵野東学園幼稚園園長、小、中、高等専修学校校長就任
平成７年５月学校法人武蔵野東学園学園長就任
平成15年３月学校法人武蔵野東学園学園長退任
平成15年６月学校法人武蔵野東学園顧問就任
平成17年12月永眠　享年８７歳

野田彰先生を偲ぶ会が行われました

　故野田彰先生を偲ぶ会が、奥様、ご長男様のご出席をいただき全教職員が集い３月２７日に北原記念館地下スカラーホールにて行われました。理事長による追悼の言葉に続きご長男様から野田先生の生前の、教職員も知らなかったご家庭での様子、ユーモアあふれるエピソードなどをご披露され、全員そのお人柄を、当時の出来事を思い起こしながら在りし日の野田先生を偲びました。いつでも子どもたちに笑顔をたやさず深い愛をそそがれ、まさに、生涯を通じて教育に全身全霊を尽くしてこられた先生でした。　
　学園歌が静かに流れる中で教職員220名全員による献花がおこなわれました。

全職員での献花