11月23日(土)メルパルクホールTOKYOで「第72回 全国中学校・高等学校ダンスコンクール」が開かれました。
武蔵野東中学校ダンス部は作品『ノスタルジア ゆらめきの幾時代(とき) ~中原中也「サーカス」より~』で第2位入賞を果たしました。
なつかしい音。その音を聞くと、何とはなしに昔を思い出し、自分の幼かったころを思い出す、というような。中原中也にとってのなつかしい音は、サーカスの空中ブランコの音「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」という音だったのでしょう。中也の詩には、自分の現在の不安定さを危ぶむ気持ちと、漠然とした未来への不安、過去への郷愁が、ないまぜになっています。そんな世界観は、中学生時代を生きている皆さんにも共鳴するところがあるのではないでしょうか。一生懸命生きているからこそ、感じる想いではないでしょうか。中原中也の世界観が伝わるように、日々練習を積み重ねた8か月。強い気持ちで踊ろうとコンクールに挑みました。結果は第2位。
今まで受験勉強と部活動を両立してきた3年生は、このコンクールをもって引退します。1・2年生部員は東中ダンス部の伝統を受け継ぎ、次に向けて新たな一歩を踏み出していきます。