「2020年度 学校はこう変わる!情報」第五弾です。進化を続ける「探究科」の歴史を振りながら、これからを語るシリーズの最終回のテーマはこれです。
【ザ・探究科物語 その3 成長とこれから】
その1・2で「探究科」誕生のいきさつを振り返りました。1年次に「ゼミ活動」を通して進め方の基礎を学び、2年次に「個人探究」に取り組むサイクルは始まると同時に着実に成果を生んでいきます。この春卒業した35期生の取り組みの中で、2年次に「最優秀賞」,「優秀賞」を受賞したテーマを挙げてみましょう。
最優秀賞 「資源の活用とエネルギー ~身近なゴミから固形燃料を作る~」
優秀賞 「プライベートブランド(PB)商品の浸透とこれから」、「非常通信の未来 ~有効な無線通信の活用~」、「新聞報道の比較 ~新聞の真実~」、「洗濯ラクラク靴下の発明で一攫千金!? 商品開発~販売、そして私がやりたいこと」、「社会問題をテーマに小説を書く!」、「命に関わる!? 食品添加物」、「伝統工芸の衰退とその対策」
テーマを見ただけでも、カテゴリー分けできないくらい独創性に富み、とことん取り組んだことが伝わってきますね。探究科の要点はそこにあります。やりたいこと、知りたいことを徹底的にこだわって探究する。試行錯誤の過程から新たな課題や問題点が見つかり、また探究する。その成果を発表し、次世代が見本として学ぶ。そして昨年度、上記の作品の中から旺文社主催の「全国学芸サイエンスコンクール」に応募してみたところ、3作品が上位入賞を果たすというビッグニュースが飛び込んできました。権威ある団体からの評価は自信につながると同時に、続く世代の目標にもなるものでした。
「探究科」のこれからに限界はありません。2年生は現在検討中のテーマをより深いものに、新入生はどんなことをやろうか、あれこれ想像をめぐらし、東中を目指す小学生は、今興味のあることをどんどん追究する経験をしていきましょう。