3学年の生命科では死生観の単元のまとめとしてNPO法人「たった一つの命」の朗読会を行います。
「たった一つの命」は、西尾誉佳(にしお えいか)さんが「たった一つの命だから」と書いた年賀状の文字が発端となり始まった運動です。誉佳さんは、14歳の時、発病した骨肉種により右腕を失っていたため、左手でこの文字を書いたそうです。残念ながら誉佳さんはその後、16歳で帰らぬ人となってしまいましたが、この言葉に心を動かされた人々が自分の心の思いを「たった一つの命だから」に繋いで書き送ってくるようになり、集まってきたメッセージの「朗読会」が始まるようになりました。今日の授業では、誉佳さんの生い立ちや彼女が書いた絵や詩のメッセージを読みました。今日の授業では、誉佳さんの生い立ちや彼女が書いた絵や詩のメッセージを読みました。やさしく力強い多くの作品に触れ、来週の朗読会の事前学習としています。以下、生徒の感想です。
「あたりまえのように使う言葉でも、人と人とを繋ぐ架け橋になる。たった一つの命を大切に生きなければならないと思った。」
「一つしかない自分の命を、どれだけ愛し寄り添っていくべきか、改めて考えるきっかけになった。」
「死ぬ直前まで生きることにこだわり続けた誉佳さんの命は、16年間とは思えないほど充実していて、今悲観的に生きている人々の命より、何倍も美しいと思います。」