コラボ授業【国語×英語】受け身表現の効果

2024/03/18

2年生の国語科と英語科では、文法の違いをテーマにコラボ授業を展開しています。今回は「受動態/受け身表現」を使うことでどういった効果があるか、また英語と日本語で違いはあるかを考えました。

受け身表現には日本語でも英語でも、わかりきっている主語を省略する効果、また内容の客観性を表現する効果があります。例えば、‵It is said that a huge earthquake will hit Tokyo within 30 years.′(30年以内に大地震が東京を襲うと言われている。)という文では「だれが言っているのか」がはっきりしませんが、説得力があるように感じられます。

一方で日本語の受け身表現特有の効果もあります。「赤ちゃんに泣かれた。」という文には、省略された主語の「私」が赤ちゃんが泣いたことにより何かができなかったという被害の感情がにじみます。だからこれを英語に訳そうとしても一筋縄にはいきません。2~3人のグループで、主語はどうするか、受動態を使うべきか、と訳し方を話し合いました。

書き手や話し手がどのような意図で受け身表現を用いるか、考えるきっかけになりました。